たぬたぬ堂

『逃避行（とうひこう）』 六本の単発でもキャンペーンでも遊べるタイマンシナリオ+六本のうち四本以上を通過したPCとKPCで遊べる一本のタイマンシナリオで構成されたCoCタイマンシナリオ集です。 シナリオは全て『逃避行』をテーマに書かれています。 『死ぬより早く埋めて』 「全てを埋めて、二人で遠くへ逃げようか」 夜の中、あなたは車を運転している。 助手席に彼を乗せて、遠くへ走っている。 あなたと彼の服は土で汚れていた。 当たり前だ。先程まで、二人で山の中に死体を埋めていたのだから。 死体の顔はどうにも思い出せないが、そんなのどうだっていい。 もう取り返しがつかないのだ。逃げないと、彼と二人で。 隣の彼があなたを見て、小さく笑った。 「一緒に埋めたから、逃げるのも一緒だよ」 「誰にも見つからない、ずっと遠くまで行こう」 「ね、そうでしょう」 本シナリオは『KPCと共に死体を埋め、車で一緒逃げる』シナリオです。 また、PCによる運転要素が含まれますが免許の有無は問いません。開始時点で既に無免許運転よりも大きなことをしているからです。 気になる場合は免許を取得しているPCで来てください。 本シナリオには『倫理に反した描写』『グロテスクな描写』『殺人に関する描写』が多く含まれます。 本シナリオの略称は『死ぬ埋め』です。 【シナリオ概要】 システム クトゥルフ神話TRPG 推奨技能 目星、図書館 準推奨技能（あれば使える程度のためなくて良い） 運転 推奨PC 死体を埋めるのが似合わない人。 シナリオコンセプトに合うと言うだけなので、そうでない人でも構わない。 推奨KPC 共犯者が似合う人。 シナリオコンセプトに合うと言うだけなので、そうでない人でも構わない。 シナリオ形式 KPとのタイマン 舞台 現代（国の指定は特にない） プレイ時間 テキストセッションで4時間ほど。RPが多いのでRPにかなり左右されると思われます。 ロスト率 低（ゲームの難易度がという意味） 『サンドリヨン・アンハッピーエンド』 『攫ってしまおう、君をこのハッピーエンドから！』 目が覚めると、そこは美しい銀のお城。 目の前にいるのは美しいドレスを着た彼女と、見知らぬ美しい王子様。 王子様は彼女に囁く。 「美しい姫。どうか、私の妃になって貰えませんか」 彼女の足には硝子の靴。それはお姫様の証。 王子様ではなくても、これがハッピーエンドでなくても、 君を攫って、ずっと遠くへ逃げ出そう。 本シナリオは『知らないお城で知らない王子様にプロポーズされるKPCを連れ出して逃げる』というコンセプトを元に作成されたシナリオです。 このテーマを楽しめるPC、KPCでくることが強く推奨されます。 また、このシナリオはギャグシナリオではありません。シナリオの雰囲気が崩れるためそのような前提で回すこと、そのように扱うことを禁止します。 略称は『サンアン』です。 【シナリオ概要】 システム クトゥルフ神話TRPG 推奨技能 目星、図書館 準推奨技能（使う機会がある程度であるためなくてもいい） 回避 PC条件 プロポーズされるKPCを攫って逃げる人。 推奨PC 王子様ではない人。 その方がシナリオコンセプトに沿うため描写が合って楽しい、と言うだけなのでそうでなくても良い。 推奨KPC お姫様らしい人。 その方がシナリオコンセプトに沿うため描写が合って楽しい、と言うだけなのでそうでなくても良い。 シナリオ形式 KPとのタイマン。 舞台 現代（国の指定は特にない） プレイ時間 テキストセッションで四時間ほど。RPが多いのでRPにかなり左右されると思われます。 ロスト率 KPCのみ低（ゲームの難易度が低いという意味） PCのロストはなし。 『アルカディアは密室』 『僕らはもう、ここでしか救われない』 薄暗い部屋の中に、あなたと彼はいる。 彼は足枷に繋がれ、じっとあなたを見上げている。 部屋の扉から、とんとんとノックの音が響いた。 彼があなたを見上げ、言う。 「開けて」 あなたはそれを聞いてただ思う。 自分たちはここに逃げ込んだのだ。彼がいくら望んでもあの扉を開けてはいけない。 もう、ここでしか生きられないのだから。 本シナリオは『ノックの響く部屋で扉を開けたがるKPCを止めつつ彼を監禁する』というコンセプトを元に作成されたシナリオです。 このテーマを楽しめるPC、KPCでくることが強く推奨されます。 略称は『アル密』です。 【シナリオ概要】 システム クトゥルフ神話TRPG 推奨技能 目星、図書館 準推奨技能（振る機会がある程度） 聞き耳 シナリオ形式 KPとのタイマン 舞台 現代（国の指定は特にない） プレイ時間 テキストセッションで六時間ほど。RPが多いのでRPにかなり左右されると思われます。 ロスト率 低（ゲームの難易度がという意味） 『秒速300メートルのワールドエンド』 『君がいなければ、僕は幸せだったのか？』 目が覚めると、そこはいつもと違う世界。 隣にいた『少し違う』彼があなたを見て、その首を傾げる。 「君、誰？」 あなたのいない、幸福な世界がそこにはあった。 あの出来事がなければ、僕がいなければ、君はずっとずっと幸せでいてくれるだろうか。 「明日、世界が終わります」 ＿＿遠くから、そんなアナウンスが聞こえた。 本シナリオは『人生の転機となる事柄が発生せずPCも存在しない平行世界のKPCとPCが出会う』をコンセプトに書かれたシナリオです。 あの時あんなことがなければ、が叶った世界線のKPCと会うことができます。 本シナリオには『グロテスクな表現』が含まれます。 本シナリオの略称は『300ワールド』です。 【シナリオ概要】 システム クトゥルフ神話TRPG 推奨技能 目星、図書館 推奨PC 多少KPCに対して感情（好意的なものであることが良い）がある人。 KPCに転機が無ければ出会わなかったであろう人。 推奨なので必ずしも当てはまる必要は無い。 KPC条件 何かしら大きな人生の転機があった人。この出来事が無ければ人生が大きく変わっていただろう、という人物。 そしてその転機により不幸なことが起きていること。 転機はPCが関わっていることだとより良いがそこは必須ではない。 シナリオ形式 KPとのタイマン 舞台 現代（国の指定は特にない） プレイ時間 テキストセッションで六時間ほど。RPが多いのでRPにかなり左右されると思われます。 ロスト率 低（ゲームの難易度が低いという意味） 『イデア、或いは盲目』 「世界のすべてを、見てみたい？」 目が覚めると、隣には共に一夜を明かした彼。 その左目は、あなたの色に。 あなたの左目は、彼の色に染まっていた。 互いの視界を分け合って、互いの世界を覗き込んで、街を駆ける。 洞窟の中で盲目のまま生きるのか、太陽を知って焼き尽くされるのか、 どちらが正しい結末だろうか。 本シナリオは『眼球交換』というコンセプトを元に作成されたシナリオです。 このテーマを楽しめるPC、KPCでくることが強く推奨されます。 眼球は右、左、どちらを交換しても構いません。 また、エンディングによっては眼球が交換されたままで終わる可能性があります。 本シナリオには『倫理に反した描写』『グロテスクな描写』が含まれます。 本シナリオの略称は『イデ盲』です。 【シナリオ概要】 システム クトゥルフ神話TRPG 推奨技能 目星、図書館 準推奨技能（振る機会がある程度） 回避 PC条件 何らかの理由でKPCと同じ場所で一夜を明かしていること。 一日だけ相手の家に泊まっていたり、同居していたり、導入時に同じ場所にいれば理由は何でも良い。 推奨PC KPCと目の色が違うPC。 あくまで推奨なので当てはまってなくても良い。 シナリオ形式 KPとのタイマン 舞台 現代（国の指定は特にない） プレイ時間 テキストセッションで四時間ほど。RPが多いのでRPにかなり左右されると思われます。 ロスト率 低（ゲームの難易度が低いという意味） 『天使異譚（てんしいたん）』 『あなたの苦痛と悲鳴で、私たちは救われる』 目が覚めると、そこはいつもと変わらぬ自室の中。 テレビに映るのはいつもの彼。アナウンサーは淡々言う。 「彼こそが我々の天使様です」 「さぁ、皆様『天使様』を捕獲してください」 翼の生えた彼を抱き寄せて、天使になっていく彼を攫って、あなたたちは共に逃げ場のない街へと逃げ出す。 本シナリオは『天使となって崇拝されるようになったKPCをPCが連れ出してバイクで逃走する』をコンセプトに書かれたシナリオです。 バイクに乗るシーンがありますが免許のないPCでも参加可能です。 本シナリオには『グロテスクな表現』『倫理に反した表現』『暴力表現』が含まれます。 また、一部人によっては強い不快感を覚えることが予想される要素があります。 【シナリオ概要】 システム クトゥルフ神話TRPG 推奨技能 目星、図書館 準推奨技能（振る機会がある程度でなくても良い） 医学または応急手当、隠れる PC条件 世界を敵に回しても天使として捕獲されそうになるKPCを連れ出して逃げてくれる人物。 シナリオ中はバイクで逃走するためバイクの運転が可能かつ、運転して逃げようと思ってくれる人物。 技能や免許の有無は関係ないためなくて良い。 推奨KPC 被害者が似合う人物。一方的な暴力に怯えられる人間が良い。 シナリオ形式 KPとのタイマン 舞台 現代（国の指定は特にない） プレイ時間 テキストセッションで6時間ほど。RPが多いのでRPにかなり左右されると思われます。 ロスト率 低（ゲームの難易度が低いという意味） 『逃避行』 「僕たち、もうどこにだって行けないや」 逃げて、逃げて、逃げ続ける中でふとあなたは気がつく。 いつも隣にいた彼が、悲しそうに目を伏せていることに。 だから、あなたは旅行として彼を海辺の街へと連れ出した。 彼と共に、また逃げ出した。 何だか酷く遠くまで来てしまったような気がするね。 それでも、どこにも逃げられなかった。 もうどこにだって行けないや。 だから、逃避行も終わりにしよう。 全部、ここで終わりにしよう。 本シナリオはシナリオ集『逃避行』に含まれるシナリオを『同じPC、KPCで四本以上通過している』場合にそのPCとKPCで通過できる特殊なシナリオです。 本シナリオでは『元気のないKPCをPCが旅行として海辺の街へ連れていく』ところから始まります。 通過したシナリオによって一部内容が変化します。 本シナリオには場合によっては『グロテスクな表現』が含まれます。 【シナリオ概要】 システム クトゥルフ神話TRPG 推奨技能 目星、図書館 PC条件 KPCと共に『逃避行シナリオ集』のシナリオを四本以上通過している。 元気のないKPCを連れて海辺の街へと旅行へ行ける。旅行へ行くまでの細かい過程はPLとKPで話し合って自由に決めて良い。 KPC条件 PCと共に『逃避行シナリオ集』のシナリオを四本以上通過している。 シナリオ形式 KPとのタイマン 舞台 現代（国の指定は特にない） プレイ時間 テキストセッションで六時間ほど。RPが多いのでRPにかなり左右されると思われます。 ロスト率 低（ゲームの難易度が低いという意味）